SMARTCAMP Engineer Blog

スマートキャンプ株式会社(SMARTCAMP Co., Ltd.)のエンジニアブログです。業務で取り入れた新しい技術や試行錯誤を知見として共有していきます。

B2B SaaSエンジニアMeetupに参加してきたレポート(自社開催だけど)

スマートキャンプのエンジニア瀧川です!

先日、B2B SaaSエンジニアMeetup - SharingIssues というイベントを弊社で開催させていただきました。

様々なつながりから発表枠も埋まり、参加者も当初想定20人でしたが、結果40名強もの方にお越しいただき、とても充実した会だったと感じています。

私も主催者側ではあるものの、発表が面白く聞き入っていたので、今回は一参加者としてのレポートを公開しようと思います!

ちなみにイベントの概要は以下で紹介しています。

定期開催予定なので、ご興味あればチェックいただければと思います。

tech.smartcamp.co.jp

「B2B領域における開発組織作り 〜採用編〜 」スマートキャンプ株式会社 エンジニアリングマネージャー 米元さん

speakerdeck.com

概要

  • 自己組織化したチーム + 再現性を目指していた
    • 管理者がいなくても動ける
  • 採用が課題(マネージャーになってから実績0名だった)
    • 要求が高いのか
    • やり方が間違っているのか
  • 有識者にヒアリングしてわかったこと
    • 方向性は悪くない
    • 各方面でやりきるしかない
  • 採用をマーケティングの考えを応用してやりきる
    • Lead Generation
      • 母集団を増やす
    • Nurturing(今回これだけ話す)
      • 志望度を上げる
        • 会社資料公開
        • 開発組織説明資料公開
        • プロダクトごとの説明資料公開
        • エンジニアブログ
        • メンバーのことを知ってもらう
          • 全員のストレングスファインダー共有
          • 全員の性格診断共有
        • 体験入社
    • Closing
      • 採用承諾を得る
    • Onboarding
      • 定着・活躍してもらう ​- まとめ
    • 組織全員で採用に打ち込む
    • とにかく伝える努力
    • 弱みを理解する

感想

採用がうまくできなかったときに、採用の各フェーズで施策を考えて実施した話でした。

B2B企業はプロダクトを目にする機会もすくなく、エンジニアリングについても表にあまり出ないので、採用にも影響していると感じます。

自社ですが、社員のストレングスファインダーの結果なども候補者に伝えているのはとてもおもしろいと思っています。

「開発リーダーが結果的にPMと呼ばれるまで」 スマートキャンプ株式会社 PdM 郷田さん

speakerdeck.com

概要

  • 六本木PMでも発表した内容
  • PdMになりたいエンジニアに向けた実体験を語る発表
  • 新規プロダクトのBiscuetのPdM
  • 開発する中で2度の越境(役割が変わったことを自覚したきっかけ) ​- プロダクトの方針とか明確にする人がいない
    • 採用するか自分がするか -> じゃあやります
    • 成果を残すために開発をしないと決める!
    • 何よりも早く市場に出す!
  • やった施策(重要度と優先度のメトリクスを作って実施)
    • ドメイン知識向上
      • 最小限ってなんだろうがわかりたい
      • Expo, カンファレンス, セミナー
    • 開発メンバーへもTheMODEL勉強会を実施
    • etc...

感想

プロダクト開発をする中で、必要な役割を自分でやっていったら、それがPdMという役割だったという発表。

ドメイン知識を多く必要とするB2B業界で、早く価値を届けるために、営業のセミナーへの参加、チームへのTheMODELの普及など活動しているのが印象的でした。

「B2Bサービスを作る上で心がけていること」株式会社マネーフォワード VPoE 渋谷さん

speakerdeck.com

概要

  • 開発者としてやってよかった取り組みを紹介
  • BtoB
    • 業務フローに取り込まれているためサービスが止まると仕事が止まる
    • マラソンっぽい開発
    • 120%よりずっと80%開発の方が良さそう
    • そのための取り組み
  • 和英辞典のようなものを作る(社内Wiki)
    • payment allowance
    • family name last name
    • dept_id department_id
    • 表記ゆれを防ぎたい
  • モクモク会
    • 会議室を専有して一緒にやるだけ
    • 声に出せば解決するかも環境を作る
  • やる決定よりやらない決定
    • がんばろうとしている
    • 10の仕事を終えれば3生まれる
  • 社内の他の取り組み
    • 社内用語集が充実
      • 全社用語集
      • プロダクト用語集
      • 業界用語集
      • 新卒今さら聞けない用語集
      • **さんの用語集
  • 歴史オリエン
    • 過去の負債
    • 懺悔とともに未来どうしていきたいかを伝える会
  • パルスサーベイ & オンボーディングFB
    • 今の課題に気づくため
  • dmemo運用してる
  • 3ヶ月に一回未来組織図会議
    • この人がこれくらい伸びてくれるはず
    • ポジション変更や採用に活かす

感想

かなり具体的に取り組みを紹介していただきました。

用語集、dmemoなどは、やったほうがいいが運用(追加・更新)が課題となってしまうので、それが社内で定着しているのがすごいと思いました(もう少し詳しく聞きたかった)

過去の負債を風化させないように、プロダクトの歴史オリエンを実施する取り組みは弊社でもやってみようと思っています。

「インターナルマーケティングで織り成すマルチプロダクト開発」株式会社リンクウェル CTO 戸本さん

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概要

  • 従業員13名
    • エンジニア6名 ​- 病院を作っている会社
    • 予約最適化、薬リモート購入など
  • プロダクトが複数あり、メンバーのモチベーションも高く、あっちもこっちも手を出す
    • ディストピアトークになる
    • 発散してしまう
  • 原因は個人の意識にプライオリティがない
  • ポジションを取らせようとした
    • どこを誰が担当するか
    • うまく行かない
      • 全部に関わりたい
      • 信念がある
  • 取り組み: インターナル・マーケティングを実施する
    • 社内にもなぜを説明する
  • 取り組み: 「今日一つしかできないならなにをしたい」と問いかける
    • 本人に一番を見つけてもらう
  • 本人のやりたいことにやるべきことを重ねる動き(自発的に)
  • 希望がかぶったら...
    • 採用から意識してるのであまりかぶらない
    • 小さい組織だからなんとかする
    • だれもやらないなら自分がやる

感想

小規模な組織で全員がモチベーション高い状態がマイナスに働く事例は共感できました。

「今日一つしかできないならなにしたい」を問いかけるのアプローチはなるほどと感じました。

余談ですが、スライドのイラストが絶妙で面白い発表でした。

「B2BSaaS開発におけるモチベーションマネージメント」A1A株式会社 曽根田さん

speakerdeck.com

概要

  • B2B
  • Horizontal SaaS
    • どこの会社でもあるだろう業務を提供
  • Vertical SaaS
    • 業界特化
  • イメージ
    • B2Cに比べてクリエイティブじゃない
    • 受託多そう
    • 技術チャレンジ少なそう
  • イメージを覆したい
  • Vertical SaaS
    • 情報収集が難しい
      • 購買意欲とか
      • 参考になるアプリケーションが少ない
      • 実業務が難しい
    • ソリューション
      • セミナー
      • ドメインエキスパートへのヒアリング
    • 要望が多い・多様
      • 製造業も多様
    • ソリューション
      • 課題の追求
        • AsIs/ToBeシート
      • ストーリーマップ
    • 仮説検証が難しい
      • フリーミアムプロダクト少ない
      • アップデートに慎重(ABテストとかむずかしい)
      • 一度のミスがクリティカル
    • ソリューション
      • PMF
      • ディアルトラックアジャイル ​
  • 技術チャレンジ
    • B2B SaaSのデータモデリングとか
    • GraphQLにチャレンジ
    • 多言語対応
    • MicroService
    • BigQuery, TreasureData, DataDog
    • 必要性に応じてチャレンジング ​
  • 深いドメイン理解
  • 風呂敷を最大に広げた上でのミニマムな設計
  • 未来を描いた技術チャレンジ ​
  • モチベーションは満たせる

感想

要望が多い、フリーミアムプロダクトが少ないなど、B2Bならではの課題に対して、様々なアプローチを真摯に実施して解消している印象でした。

やりがいを感じ、モチベーションを強く感じているのがとても伝わる発表でした。

各課題に対するソリューションも、業界の成長や技術の進歩などで増えていると感じているので、より一層楽しみな領域なんじゃないかなと思っています。

「B2B製品開発における7つの失敗」株式会社シャノン CTO 堀さん

speakerdeck.com

※ 追記:2019/11/06 資料をアップしていただきました

概要

  • 7つの失敗
    • 失敗を踏み抜いてるので共有
  • 顧客ごとにカスタマイズ受けちゃう
    • 売上でると言われるとやるしかないか...
    • 心を鬼にする
    • 課題の突き詰める
  • 開発はたくさん、営業・マーケが少ない
    • 少ないお客さんにフィットさせにいこうとなりがち
    • 製品にフィットするお客さんをコストかけて探すべき
  • 営業が機能の存在意義を説明できない
    • インターナル・マーケティング
    • 目的が重要
    • 営業・マーケ・開発を橋渡しする人が必要かも
  • 目指すアーキテクチャと組織図がずれている
    • Perlモジュール郡これは死ねる
      • リプレイス組織を分けちゃった
    • 組織と技術的なアーキテクチャは似てくる
      • 潜在的に人は組織に準拠する行動を取る
  • 重要な課題を解決してない
    • スコープが広く要望が多様化
    • 言ってるものと欲しいものは違う
    • お金を出してまでほしいかとクライアントに聞くと、いや...となる
    • 掘り下げる
  • 技術的負債に向き合ってない
    • GoogleDriveで検索するとめっちゃある(引き継ぎ資料にも負債が)
    • 小さい負債は開発サイクルに盛り込む
    • 大きい負債はビジネス課題に盛り込む
    • なんでもポリシーを決めるのが大事
  • 自動テストなく年位置ビッグバンリリース
    • 都度リリースがいいよ
  • KPIで全社の意思疎通が図られてない
    • 売上以外にも興味を持って、全社の方向性を知るべき
  • 仕事を見ているが人を見てない
    • エンジニアは人に興味ない(人もいる)
    • 大きいことをするためには人と向き合って投資する
    • その人が会社の方向性と考えがマッチしているか

感想

圧巻の失敗事例集でした。

どの項目もB2B業界で開発をしている人は共感できたのではないでしょうか。

シンプルに失敗と学びを紹介されておりわかりやすく聞けました。

再度いくつかに絞って、発表していただきたいなと感じました。

全体通して

どの発表も共感できる内容で、かつ面白い対策をされており興味深かったです。

発表や懇親会の中で、開催のきっかけでもある「B2Bってあまりノウハウが表に出ない」「B2Bはドメインが多様で難しい」といった感覚をみなさん持っていることがわかり、開催してよかったなと感じました。

これからも続けていくことで、B2B SaaS開発でのハマりどころが、ここに来れば解決する場を作っていきたいですね!

次は12月開催を目指しています!