こんにちは、スマートキャンプのエンジニアの井上です。
私はプロダクト開発がメインの業務ですが、それとは別にエンジニアイベントの運営をしています。 先日、PM・PO向けのイベントとして「B2B SaaSエンジニアMeetup - SharingIssues Online #2 仮説検証」というオンラインイベントを開催しました。
もともとオフラインで開催していたイベントをオンラインで実施した2回目のイベントでした。 私自身も非常に勉強になる内容を登壇者の方々に発表していただきました。
このエントリでは、イベントレポートとしてセッションの内容やその感想を書かせていただき、セッション内容のご紹介できればと思います! 後日、アーカイブも配信予定なので、詳しい内容は是非そちらでごらんください!
- 「ユーザーの声を聞く」から始める仮説検証〜PMが1ヶ月オンライン商談同席してみた〜
- 仮説検証のスタック地獄から脱出する
- 価値あるものをチームで届ける マネーフォワード クラウド会計Plusで実践している仮説検証プロセス
- 実践的ジョブ理論 〜ジョブをベースに仮説を検証する〜
- 全体通して
「ユーザーの声を聞く」から始める仮説検証〜PMが1ヶ月オンライン商談同席してみた〜
登壇者
スマートキャンプ株式会社 BALES CLOUD事業本部 プロダクト開発部 プロダクトマネージャー 郷田祥史
概要
- 仮説検証について
- 今回話す仮説検証について
- チームの役割
- 商談同席 準備編
- なぜ、商談に同席したか?
- 商談の選び方
- 商談時の役割認識
- 商談設計に組み込む
- 商談同席 実践編
- 商談でインタビューしてみる
- 顧客のタイプをまとめる
- プロダクトで、できること/できないこと
- 発見した課題
感想
PMがいかに商談に同席しユーザーヒアリングをしていくかについて 準備編では、商談に入る前の設計やどのようにセールスメンバーと役割を分けているかが実体験を元に話されています。
実践編では実際にインタビューしただけでなく、結果をどのようにまとめて課題を明らかにしていったかが解説されています。 難しいセールスとの関係構築やお互いのやることの明確化などについても説明されています。 最後にやってみて発見した課題も共有されているので商談設計においてとてもいい事例だと感じました。
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仮説検証のスタック地獄から脱出する
登壇者
株式会社フリークアウト Demand Product Div. 事業開発・プロダクトマネージャー山下健志 様
概要
- 今回の対象とする仮説検証について
- スタックしてしまう3つの状態
- スティービー・ワンダー状態
- 欠席裁判状態
- バンジージャンプ状態
- 導入したものOODAループ
- OODAループ
- 具体的な運用
- 導入のメリット
感想
大きい仮説検証をすすめる上での陥る状態の説明がとてもわかりやすく どのようなときにスタックする3つの状態に陥るのか、どのような要因があるのかそれぞれ解説されています。
また、実際に社内で行っている効果的な手法を紹介していただく非常に参考になる内容でした。 OODAループを使った仮説検証の進め方と、導入することによりスタックする3つの状態からの変化なども解説されています。 OODAループは自分も初めて聞いたのでとても勉強になりました!
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価値あるものをチームで届ける マネーフォワード クラウド会計Plusで実践している仮説検証プロセス
登壇者
マネーフォワードビジネスカンパニー 経理財務ERP本部 京都開発部 マネーフォワードクラウド会計Plus プロダクトオーナー 杉浦 大貴様
概要
- なぜ、仮説検証をしたいのか?
- ビジネスを成長させるループ
- 発見のプロセスで達成したいこと
- プロダクトを知る3つのループ
- ユーザーを知るループ
- 内省のループ
- チームを作るループ
- ループは影響し合う
- 3つのループとビジネスが成長するループ
- ループの関係性
- 3つのループをプロセスに落とし込む
- 実践している発見のプロセス
- 意味の熟成
- ビジネスチームへの共有
感想
「価値のないものは作りたくない」という作ったあとで共有するのではなく 事前に仮説検証をチームで「価値のあるものを作る」にしていくを事例を解説されており そのために必要なプロダクトを発見する3つのループを使い仮説の質を高めていく流れを解説されています。
また、実践での活用法もわかりやすくまとめられており チームで動く仮説検証の事例としてとても参考になりました!
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実践的ジョブ理論 〜ジョブをベースに仮説を検証する〜
登壇者
株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマネージャー 早川 和輝様
概要
- イノベーションとは
- イノベーションの3つの円
- イノベーションに役立つ考え方
- プロダクトのライフサイクル
- 問題とソリューションを分けて考える
- JOB理論を使って仮説を検証しプロダクトを考える
- Let's try JTBD
- JTBDの書き方
- JTBDの仮説をつくる
- 1つのジョブをさらに深ぼっていく
- JTBDの仮説をゴールの種類で分類する
- ジョブパフォーマーを考える
- バリアを考える
- 代替手段を考える
- 完成したジョブの仮説
- ユーザーインタビュー:ジョブは必ずユーザーの声から生まれる
登壇者
株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマネージャー 早川 和輝 様
感想
「顧客はプロダクトを買っているのではなく、ジョブを成すためにプロダクトを雇っている」という考え方を元に 仮説検証でユーザーがどのようなジョブを求めているかについて、仮説を作る上で必要な要素はどんなものかを解説していただきました。
ジョブのゴールを機能的、感情的、社会的と分類してどのようなジョブを解決していくか ジョブを作る上でのバリア(障壁)となるものについて、ジョブの代替手段となるもはなにか?という要素から 誰が、いつ、何をしたくて、できるようになりたいことなどを仮説リストとして作るまでを紹介されています。 仮説検証における、ジョブ理論のやり方としてわかりやく解説していただきました! 自分も早川さんのnoteなどは拝見していますが、実際に解説してもらうことで勉強になることが多かったです。
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全体通して
登壇者の皆様のおかげでテーマである「仮説検証」において、とてもいいノウハウを共有する場になったのではないかなと感じています。 登壇内容以外でも参加者からの良い質問も多く、その回答も参考になるかと思いますので、アーカイブでご覧いただければありがたいです。
これからもBtoBの課題と解決方法をシェアする場所としてSharingIssuesを続けていきたいと思います。
次回のイベントは4月開催を目指しています!