スマートキャンプの郷田です。
私はBiscuet(ビスケット)という新規SaaSのプロダクトマネージャーをしております。
Biscuetでは開発プロセスに課題を感じていたため、外部からアジャイルコーチの天野さんをアドバイザーとして召喚し、スクラムの導入を進めています。
そこで今回は、Biscuetチームで先月から導入を進めているスクラムの現状を、たくさんの画像を用いてまとめてみたいと思います!
- スクラムの役割
- スクラム全体像
- スクラムのセレモニー
- PBL(Product Backlog)
- SBL(Sprint Backlog)
- 朝会(Daily Scrum)
- モブプロスペース
- KPT(Sprint Retrospective)
- その他
- 最後に
スクラムの役割
開発チーム
- 開発チームはエンジニアの3人が中心となって開発を進めています。
- それぞれがバックエンド、フロントエンド、インフラと、違う強みの持つメンバーとなっています。
- 各エンジニアバックエンド〜フロントエンドまでの開発は基本的には行うこととしています。
- 開発チームにはデザイナーを兼務しているエンジニアも所属して、デザインの改修まで開発チームで行えるようにしています。
プロダクトオーナーチーム
- プロダクトオーナーは、プロダクトマネージャー(私)と、営業&マーケティングのマネージャーの2名体制としています。
- 2名にすることで開発〜営業までの広い情報を元に意思決定を行えるようにしています。
スクラムマスター
- スクラムマスターの役割は召喚しているアジャイルコーチの天野さんが担っています。
- 業務の目的をアジャイルの思想を用いた業務効果の最大化とすることで、スクラムマスターがスクラムだけにとらわれず自由に動けるようにしています。
- 自社にあわせたスクラムの落とし所を見つけるために密にコミュニケーションをとりながらスクラムの導入を進めています。
スクラム全体像
- Biscuetではスクラムの全体像をこの図で表しています。
- PBLとSBLの管理にAsanaを活用しています。
- 全社員がAsanaのアカウントを持っているため、Biscuetのセールスや別プロダクトのメンバーがいつでも見れるようになっています。
スクラムのセレモニー
- Biscuetのスクラムは1週間スプリントで、月曜日にSprint Review、Sprint Planningを入れています。
- スクラムマスターは月曜のみ出社しています。
- Refinementは火〜金に30分ずつ実施することで、1週間の内2時間をRefinementに確保できるようにしています。
- Sprint Reviewはセールスも含めた全てのプロダクト関係者が出席し、今のプロダクトとこれからのプロダクト方針が共通認識となるようにしています。
PBL(Product Backlog)
- PBLはプロダクトオーナーチームが管理しています。
- SprintごとにAsanaのセクションを切ることで、Sprintのベロシティが自動で合計されるようにしてます。
- Asanaのカード内に受け入れ条件やユーザーストーリーを記述する形で利用しています。
- PBLのアイテムごとのステータスは、プロダクトの開発状況がエンジニア以外でも理解できるように、リリース状況を表すステータスとしています。(未着手、作業中、リリース済み)
SBL(Sprint Backlog)
- SBLは開発チームが管理しています。
- Planningで計画したアイテムは、PBLとは別のAsanaプロジェクトでSBLとして管理しています。
- エンジニアは、SBLのアイテムにアサインされ、アイテムごとにGithubのPRを作成する運用としています。
- SBLのアイテムごとのステータスは、開発チーム内での共有がしやすいよう、開発状況を表すステータス管理にしています。(未着手、wip、review、merge)
朝会(Daily Scrum)
- GoogleカレンダーとSBLを見ながら、開発チーム全員のその日の方針を確認するようにしています。
- プロダクトオーナーも必ず朝会に参加するようにしており、Sprintに影響がありそうな課題の共有がその場でできるようにしています。
- 毎回必ずタイマーで15分はかり、超えたらできる限り強制的に終了することとしています。
モブプロスペース
- 52インチのテレビを昇降付きの台に載せ、3人が同時に使えるサイズの昇降付きの机を開発チームが常に使えるようにしています。
- AppleTVを設置し、コネクタの差し替えも不要で画面共有ができるようにしています。
- 過去モブプロ文化はありませんでしたが、スクラム導入後からモブ業務が徐々に増え、今ではエンジニアの5割以上の時間は、ここでモブ業務をするようになっています。
- モブスペース正面の窓からは東京タワーが見えます。
机の上に置いてあるもの
- Refinementでストーリーポイントを付けるために、プランニングポーカー(mixiさんのノベルティ)を常にモブプロスペースに置いています。
- 複数人業務での利便性向上のため、ワイヤレスのキーボードとマウスも置いています。
KPT(Sprint Retrospective)
- Sprint Retrospectiveは、KPTのフレームワークを利用しています。
- Keep、Problem、Tryは、それぞれ書く時間・発表する時間で区切り、タイマーで測ってKPTを進めています。
- 実施が決まったTryは、SBLに乗せて、開発チームが実施できるようにしています。
付箋と水性ペン
- ディスカッションが捗るように、付箋と水性ペンをポーチに入れてまとめて持ち運べるようにしています。
- ディスカッション中に付箋が剥がれると非常にストレスなので、強粘着の付箋を使っています。
その他
スクラムの参考文献
- スクラムのフレームワークを実務に取り入れるとぶつかる壁がとても多いため、スクラムガイドとSCRUM BOOT CAMPをすぐに手に取れる場所に置いておき、原則を見返せるようにしています。
オフィスの周りの様子
- 隣のBOXIL(ボクシル)チームもモブやってます。BOXILチームはスクラムではないため、また別でまとめてくれると思います。
- スペースの区切りはキャスター付きホワイトボードを利用しており、ホワイトボードがいつでも使えたり、エリアを広げたい場合はすぐに動かせるようにしていたりします。
最後に
弊社のスクラムはいかがだったでしょうか?
スクラムは取り入れたばかりで、現状Sprintも#6(6週間分)しか進んでいないため、今後も改善を繰り返していくことになりそうですが、一旦スクラムでのプロダクト開発が回るようになってきたため、社内外問わずなにかの参考になればと思い現状を記事にまとめてみました。
最終的にはアジャイルコーチの天野さんが居なくてもスクラムが回る自己組織化したチームを目指しているので、今後のスクラムチームの成長がとても楽しみです!
最後に告知ではございますが、B2Bのマネジメントについて弊社meetupでLT登壇させていただきますので、ご興味があれば以下リンクをご参照ください。