SMARTCAMP Engineer Blog

スマートキャンプ株式会社(SMARTCAMP Co., Ltd.)のエンジニアブログです。業務で取り入れた新しい技術や試行錯誤を知見として共有していきます。

体験入社の参加者に実際どうだったかインタビューしてみました

スマートキャンプでエンジニアリングマネージャーをしている米元です。

突然ですが、みなさんは転職活動をする際にどのようにして企業を選びますか?

企業のビジョン/ミッション・技術力・社員の人柄、などなど見るべきポイントはたくさんあると思います。

ただ数回の面接だけでは本当にその企業が自分にマッチしているのか分からない事もあるのではないでしょうか。

企業側も一緒に働くまでは候補者の方が自社で活躍できるのか、候補者と自分たちの期待値が合っているのかが分からないといった場合があると思います。

そこでスマートキャンプでは選考が進んだ候補者の方に対して、会食や体験入社などの面接以外の方法でお互いのマッチ度を測る取り組みを行っています。

今回はそれらの取り組みの中でも「体験入社」に最近参加された方にインタビューを行い、客観的な観点での感想を記事にしてみようと思います!

参考

身近なUXデザイン? 会社1日体験を作ってみた話|SMARTCAMP DEXIGN|note

「採用後の活躍」がゴール! 〜エンジニア採用フローを公開します〜 - SMARTCAMP Engineer Blog

想定読者

以下のような方々を想定しています

  • 体験入社とはどのようなものか知りたい方
  • 体験入社に参加すると何が得られるのか知りたい人

体験入社の制度について

スマートキャンプの体験入社は以下のような内容となっています。

  • 実際の業務を社員と一緒に行う
  • 会議の場に同席してもらう
  • 他部署メンバーとのランチや全体朝会(Good&New)など会社のイベントに参加してもらう

また、体験入社のゴールは以下のように定めています

  • 候補者の方の会社選びの軸にマッチしているかどうかをお互いに判断できる
  • お互いに不明点・懸念点が無くなり、働くイメージが持てる
  • スマートキャンプの魅力を更に感じてもらう

今回体験入社された方ってどんな人?

Web系企業でテックリードやマネジメントを経験されたミドルクラスのエンジニアです

体験入社インタビュー開始!

それではインタビューを始めていきましょう!

体験入社のスケジュール

- 体験入社お疲れ様でした!早速ですが体験された期間と内容を教えてください。

はい、期間は2日間です。2日目は午後からだったので正確には1.5日くらいですね。 初日は以下のようなスケジュールでした。

初日のスケジュール

## 午前中
- 朝会
- リファインメント
- ランチ

## 午後
- 開発部署全体の会議
- スプリントレビュー
- スプリントレトロスペクティブ(KPT)
- スプリントプランニング
- 体験入社1日目の振返り

- 体験にも関わらず盛りだくさんな内容ですね!

面接の際にスクラムで開発を進めていることは聞いていたので、KPTなどスクラムのセレモニーを実施している日に参加したいと自分から希望しました。

KPT以外にもスプリントレビューやスプリントプランニングを同じ日に行っているので、ほぼ1日中セレモニーに参加していましたね。

実際は休憩の時間もあったので、その際にBOXILのソースを読む等していました。


- なるほど、それでは2日目はどんな内容だったのでしょうか?

2日目は午前の途中からの参加でした。

初日はBOXILチームのセレモニーでしたが、この日はBiscuetチームのセレモニーを中心に参加しました。

最後の方に少しですがモブプログラミングにも参加できました。

2日目のスケジュール

## 午前中
- スプリントレビュー
- ランチ

## 午後
- スプリントレトロスペクティブ(KPT)
- スプリントプランニング
- BOXILの事業責任者と面談
- モブプロ
- 2日間の振返り

体験入社を通して感じた事

- ありがとうございます!2つのプロダクトのセレモニーに参加されたのですね。約2日間で体験されて感じた事を教えて頂けますか。

はい、自分が特に良いなと思った点は3つです。

1.スクラムの理解度が高いメンバーが揃っている

1つ目として、一番驚いたのはスクラムの理解度が高いメンバーが揃っていることです。

KPTの際には改めてTryの意味・意義について確認する発言があったり、プランニングでもスパイクの目的や意義を意識してやることを決めていたりと、メンバー全員がスクラムの各要素の目的や意義を理解した発言や行動が多かったです。

スマートキャンプではスクラムマスターの役割を持つメンバーは不在なのですが、それでもちゃんとスクラムが出来ていました。 よく言われるスクラムマスターのゴールが「自分自身をクビにすること」なのですが、それに近い状態になっています。

今まで自分が見ていたチームと比べてレベルが高いと感じました。

2.部署・職種を問わず仲が良い

2つ目は部署や職種関係なく仲が良いと感じました。

初日は「厨房ですよランチ」と呼ばれているオフィス内で食材を持ち寄ってランチを食べる会に参加したのですが、いろんな部署の方がそれぞれの役割を超えてコミュニケーションをとられていました。

新卒の同期メンバーが持っているような空気感が中途も含めて全体であるのが良いですね!

2日目はBiscuetチームのランチに参加しましたが、1人が場を仕切ってもう1人が冗談を言って盛り上げ、他の1人がそれに突っ込むといった普段からの仲の良さを感じました。

仕事とプライベートの境界が良い意味で曖昧なのかなと思いました。

3.良い意味での多様性がある

3つ目は良い意味で多様性があることです。

初日はBOXILチーム、2日目はBiscuetチームに参加したのですが、それぞれチームの色が違っていました。

これは良い悪いではないのですが個人的には好きな状態です。

トップダウンでどのようなチームにするかを決められたのではなく、自己組織化した結果として多様性が生まれている事が良いと思いました。

今後新たにチームが出来た時も自然に実験が発生し、組織全体がよくなっていくのが想像できました。

その他、体験入社で気づいた事

- ありがとうございます!自分達が普段から行っていることを褒めてもらえると嬉しいですね!他に気になったことはありますか?

そうですね、スクラムに関してはプランニングにかなり時間がかかるので、タイムキーパーを置いた方がよいかなと思いました。

また、KPTのTryについてですが、障害に起因するものについての話しに時間がかかっていたので、それに関しては別途ポストモーテムの時間をとって話した方がより集中出来て良さそうです。

全体に対しては、ランチの話と少し重なりますが、社員数が約70名という規模の割に仲の良さや一体感があると感じました。 普段の挨拶や、Slackでのコミュニケーション、スプリントレビューにビジネス職のメンバーも一緒に参加して議論しているところなどからそのように感じました。

また、初日の帰りのエレベーターで体験入社では関わっていない社員の方から話しかけられた事も良い印象が残っています。

体験入社を通して得られたもの・得られなかったもの

- 今回の体験入社を通して、得られたもの・得られなかったものはありますか?

はい、事業の説明やこれまでの経緯を聞く時間を多く取れたことで事業の狙いや考えがわかりました。

また、個人的に「こんな組織を作りたい」と思っていたものが実現されているのを目の当たりにして、実際に実現できるのだという事がわかりました。

具体的には以下のような組織です。

  • 目線が事業・プロダクトに向いている
  • 自分達のチームでよりよい物を作っていく意識がある
  • プロダクトオーナーなどの役割はあるが、各自が他の役割に染み出して行動し、それによっていいものを作ろうとしている

あとはポジティブな状態を目指せる事に共感して動いているのが強いなと思いました。 一定の目指すべき方向性がチームの中にあって、自分達が頑張ればその方向に向かっていけるという思いがあるように感じました。

逆に得られなかったものは技術や開発環境の知識です。 例えば技術的負債がどのような状態なのか、コードの質や開発のしやすさ(DX:Developer Experience)などは今回は分からなかったです。

ただ私の場合はスクラムのセレモニーへの参加を希望していたこともあり今回これらを知ることはMUSTではなかったので、あえて言うならという感じです。

求めるものが人よって違うので、それに合わせてメニューを作るのが良いのではないかと思います。

体験入社自体の改善点

- 体験入社自体の改善点は何かありますか?

短い期間で関わる人の名前を一気に覚えるのが大変なので、名札はあったほうがよいなと思いました。

また、先程の質問と重なりますが、この体験入社で得てほしいものと逆にフィードバックしてほしいものを事前に共有してもらえると本人もそのつもりで体験入社を迎えられてよいのではと思いました。

- 確かにそれはそのとおりですね!次回に活かします・・!

体験入社全体を通しての感想

- 最後に2日間の体験入社全体を通しての感想があれば教えて下さい。

いい人が多いなと感じました!

あとはカルチャーマッチすると働きやすい会社なんだろうなと思いました。

現場のメンバーが面接に出てきたり、今回のような体験入社をしてくれたりと選考にかなり工数をかけている印象がありますが、選考の際にお互いのマッチ度を重視している姿勢がよく伝わりました。コストはかかるが良いやり方だと思います。

また、「Will」ベースの会社だという印象も持ちました。今現在ある課題に対して事業を作るというよりも、世の中がこの先どうなるからこのサービスが必要、という視点で事業を作っているような印象を持ちました。

- なるほど、第3者視点で見ると社内からでは気づかない点が見えて面白いですね!

インタビューの最後に

- ちなみにここまでかなりポジティブな感想を多く頂きましたが、それだけ褒めてくださるということは入社意思が固まったということで良いでしょうか?

それはまだ考え中です!前向きに検討します!笑

- すいません、ちょっと早まりましたね!2日間本当にありがとうございました!

こちらこそありがとうございました!

まとめ

今回は実際に体験入社に参加していただいた方にインタビュー形式で聞いてみました。

内容自体よりも体験してどう感じたか、何を得た・得られなかったかを中心に書きました。

思った以上にポジティブな感想をもらえた一方で体験入社自体は改善点も見つかり、今後に活かす意味でも今回のインタビューを実施してよかったです!

体験入社についての私自身の考えですが、選考中の期間だけを考えると面接以外にこれだけの時間を使うのは会社・候補者の双方にとってそれなりに大変で、実際に労力やコストがかかります。

ただ入社後はそれ以上の期間、長いと数年間は一緒に働く事になるので、長期的に考えると1日や2日一緒に働くだけでミスマッチが解消されるのであれば十分コストに見合うのではないかと考えています。

最後に、弊社のことをもっと知りたい!という方は以下のブログや動画もご覧ください! ここまで読んで頂いてありがとうございました!

boxil.jp

note.com

www.youtube.com