SMARTCAMP Engineer Blog

スマートキャンプ株式会社(SMARTCAMP Co., Ltd.)のエンジニアブログです。業務で取り入れた新しい技術や試行錯誤を知見として共有していきます。

マネーフォワードからこんにちは!ジョインして感じたスマートキャンプの魅力と、入社直後の取り組み7個

ご挨拶

はじめまして!2024年1月にジョインしました黒沢です! スマートキャンプでは、BOXIL SaaSの開発に携わっております。

今回は入社(出向!?)エントリということで、 簡単な経歴や、スマートキャンプにジョインしてみてどうだったか、 入社して2ヶ月半でやってみたこと・これからのことなどをご紹介できればと思います。 ジョインしてすぐに取り組んだことは、この春に異動や転職をする方にも参考になれば幸いです。

これまでの経歴と出向に至るまで

まずは、簡単に現在までの経歴を紹介したいと思います。

新卒でSIerへ

新卒では、大手SIerに入社しまして、システムエンジニア(SE)として政府系金融機関や中央省庁向けの実証実験やシステム開発に携わりました。 小さな技術検証案件から重厚長大な年単位のプロジェクトまで、要件定義・設計・実装・試験・保守運用を幅広く経験しました。

そんな中、社外の勉強会に参加したり、ベンチャー企業で楽しく働く友人の声を聞いたりする中で、徐々に外の世界にも目を向けるようになり、勇気を持って新しい環境へ飛び出す決意をし、転職活動を始めました。

マネーフォワードへ転職

事業会社でエンジニアをやってみたいという思いや、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」のリリース当初からのユーザーであり、そのミッションやビジョンへの共感から、マネーフォワードにジョインしました。

入社当初は、バックオフィス向けSaaS領域において、「マネーフォワード クラウド勤怠」のサービス立ち上げに、エンジニアとして携わりました。

その後は、「マネーフォワード クラウド給与」の機能開発や、「マネーフォワード クラウド人事管理」のリリースにも関わりつつ、QA組織作りやSREの導入を進めながら、エンジニア組織の急拡大を主導し支えるべく、プロダクト開発チームのリーダーや、部長としてエンジニアリングマネージャーの役割に邁進しました。

このあたりの詳しい内容は、マネーフォワードのエンジニアブログやnoteに投稿しておりますので、是非ご覧ください。

そして、スマートキャンプへ出向!

マネーフォワードでの経験は、そのフェーズでしか体験し得ない貴重なもので、どれも素晴らしい財産になりました!そして、もはや戦友とも言える皆さんと出会えたことに何よりも感謝しています。
しかしながら、育休取得を経て、マネジメント層の採用も進み、一定の目処がついたこのタイミングで、次の方々へバトンを渡し、新たな機会をいただくことにしました。

スマートキャンプを含むマネーフォワードグループは、全体で2100名を超える組織規模であり、グループ内でのチャレンジ機会も多数あります。今回は、私も社内での異動だけでなく、グループ会社への参画という選択肢も含めて検討し、2024年1月にスマートキャンプへ出向という形でジョインするに至りました。

組織の規模や文化、技術スタック、事業領域など、マネーフォワードでの経験とはまた異なる挑戦ができると感じており、新たなステージにワクワクしています。

スマートキャンプにジョインしてみて

現在は、BOXIL SaaSの開発チームにジョインして、半分プレイヤーに戻ったような状況です。まずは、そこで感じたこと・有り難いと思ったことを簡単に共有したいと思います。

入社のお祝いケーキをボスが用意してくださったものの
家族全員で体調を崩してしまい参加できなかった懇親会の一幕

ユーモア溢れる開発チーム

ジョインしてみて、まず感じたのは、ウェットな組織雰囲気の中で、非常にユーモアがあふれるチームだということです。 20代〜30代前半を中心とした若いメンバーで構成されていますが、リモートワークでもオフィスでも、いつも冗談が飛び交い、笑いの絶えないチームで、とても楽しく思います。これは、チームメンバーの個々の人柄や、チームの文化によるものだと思いますが、それが相談しやすい雰囲気や、スムーズなコミュニケーションにつながっており、少なからずエンジニアリングにも良い影響を与えている部分もあると感じています。

加えて、オフィスに出社する機会をより有意義に活用しようと、出社日には技術選定の議論やワークショップの会などをメンバー同士で企画して取り組んでいます。これは、仕事を楽しむ姿勢という点でも刺激になっています。

オンボーディングでの有り難いサポート

私自身、久しぶり(約3年ぶり!)にプレイヤーの役割にも入るということで、感覚を思い出すことに苦労しました。 そんな中、braavaさんをはじめとするチームメンバーの皆さんが、丁寧にサポートしてくれたことが、非常に有り難かったです。

また、チームには、単なるドキュメントだけなくFigma上に図を書いて互いに共有する文化(些細な課題でも図示していく姿勢でいくから、認識ズレを起こしにくい!)や、気軽にペアプロをしていく文化もあり、キャッチアップに非常に役立ちました。
最初の頃のペアプロでは、まるでリハビリをしているような状態で申し訳なかったですが、話しながら概要をおさえ、実際のコードを追って理解を確かめながら、加速度的にキャッチアップが進みましたし、皆さんのサポートのおかげで、少しずつですがプレイヤーとしての感覚を取り戻していると思います。

今後は、SaaS Marketing領域のドメイン知識や、新しい技術スタック(特にフロントエンド)についても、議論に追いつけるよう精進して参りたいと思います!

2ヶ月半でYATTEKITAこと

チームジョイン後に意識して取り組んだ7つのこと

新しい組織やチームに移ることは久しぶりだったため、自分の中で意識して取り組んでいたことがあります。 これらは、自分自身のキャッチアップや初期の信頼獲得としても、大事なことのひとつかと思いますので、 異動や転職をする方にとっても、参考になればと思い、ここでご紹介します!

1. レスポンスのスピード感

Slackでメンションをもらったもの・もらってないけど自分に関係ありそうに感じたものは、できるだけ早く返すようにしていました。
チームにジョインすると、アカウント発行後のログイン確認や、資料の確認などオンボーディング上の細かな対応があると思いますが、それらに対してもできるだけタイムリーに返すようにしていました。

また、「ざっと確認して内容について不明点があるときには、返答の中で質問する(自分がボールを持たない)」「すぐ確認できないときは、確認できる時間の目処を伝える」など、社会人1年目に戻ったつもりで意識しました。

2. Slackでのリアクション・スタンプ、ピアボーナスの活用

レスポンスの早さと近い部分ですが、チームメンバーの投稿に対して、いちはやくスタンプを押すことで、盛り上げ役となり、自分の存在をアピールするようにしていました。必要に応じて、Slackにスタンプも追加してみました。
これは、リモートワークが主体となる働き方であるチームにおいては、新参者の自分が相手に対して気持ちや好意(一緒に頑張っていきたい気持ち・貢献欲)を示す機会のひとつとして有効だと思っています。そして、ジョインしたタイミングに限らずですが、直接相対していないリモートワークでは、返信などのリアクションをするときは、3割増くらいで気持ちを込めるのがちょうど良いと考えています。

また、ピアボーナスと呼ばれる「従業員同士がお互いに仕事の成果や貢献に対して賞賛したり認めたりするだけでなく、それとともに少額の報酬を送り合う仕組み」が導入されているため、オンボーディングなどのサポートをいただいたときは、隙かさず感謝を伝えるようにしていました。こうしたツールも組み合わせて活用することで気持ちを伝えるハードルも下がる気がしています。

3. チームメンバーとの1on1

メンバーの皆さんとの相互理解を深めるため・プロジェクトや組織の状況をより正確に把握するために、1on1をお願いしました。
1on1では単純な自己紹介だけでなく、スキキライマップといったコンテンツを用意して、より有意義に深く理解していくための流れを作りました。

また、1on1を自分だけの場にするのではなく、相手からの相談や質問がないかを必ず毎度確認しました。些細なことでも良いので、一緒に何かを考えていくキッカケにしたいと思っていました。

4. ドキュメントづくり

オンボーディングの流れや、取り組んでみたタスクの中で不足していたドキュメントや、整備されていないフォーマットなどがあれば、たたき台を積極的に例示して共有しました。
意外とメンバーの皆さんには新しい視点だったり、資料化を忘れている内容だったりすることがあります。

5. 気づきの丁寧な共有と、仕組み化の提案・実行

ジョインしたチームでは、毎週振り返りの時間があり、KPTを使った手法で実施していました。
これまでの経緯や背景知識が少ない状態なので、フラットな目線でチームに新たな気づきを与えやすいと思いますので、素直に提案していきました。

一方で、既存のメンバーから見れば、いまの仕組みやルールを批判されていると感じやすい場合もあるので、内容によっては丁寧に経緯を確認・質問するような投げかけをする方が良いこともあります。せっかく築いている小さな信頼関係をより大きく育てるためにも大切な視点だと思います。

また、気づきに対する具体的な解決策(仕組み化など)の提案も、これまでの経験を元に行いました。さらに、解決策としてのTRYをチームとして合意したら、アクション実行のボールも自分が持つようにして、口だけで終わってしまわないようしました。

6. マネーフォワードとの積極的な連携、グループ知見の有効活用

せっかくグループ会社間で異動しているため、それを活かすためにマネーフォワードでの経験や事例を、タイミングを見て共有するようにしました。
加えて、新規PJが始まるタイミングでもあったため技術選定の場面などにおいては、マネーフォワードとのSlack共有チャンネル(技術領域ごとに相談や知見共有をする場)で私から質問を投げかけてみたり、特定の技術スタックに詳しいメンバーに繋いだり、といった「橋渡し役」を意識しました。

グループ会社と言えど、組織が異なると最初の相談や質問のハードルはやはり高く感じるものです。複数の組織に跨っている自分が、その最初のステップを軽くするような行動をとることで組織間の交流も進むものだと思います。

7. なんでもござれの姿勢

最後は、取り組みではなく姿勢のお話ですが、「これをやりたい」「これはやりたくない」という選り好みせずに、手を挙げる・首を突っ込んでみる・依頼を受けたら断らない(無理のない範囲でw)という姿勢で業務に入りました。 自分自身がもともと責任領域や仕事内容に対して、強いこだわりを持つ方ではないところもあり、プレイヤーとしての機能開発だけなく、社内の問い合わせ対応や、採用活動、その他組織運営に関わることなど、比較的幅広く取り組めました。

そうすることで、技術的な理解やドメイン知識が深まるだけでなく、この事業に関する業務の全体フローはどうなっているのか、いつも他部署とどのように連携しているのか、といったことを(点と点が線になり、面になり)より早くキャッチアップできたと思いますし、課題発見・改善提案もしやすくなると感じています。

チームの皆さんからの反応

メンバーの皆さんとの1on1などでいただいた反応やフィードバックとしては、以下のようなものがありました。

  • これまで曖昧だった課題がハッキリして、仕組み化が進んだ。
  • グループ間の知見共有が有り難い。繋がりができた。
  • 課題を提起するときの、コミュニケーションの仕方が勉強になる。
  • マネジメント経験者がプレイヤーに入ったことで、中間的存在として1on1などで相談しやすい。
  • いままで素通りしていたところ、手に負えないところとなっていた課題の発見・拾い上げが進んだ。
  • チーム全体でSlackでのリアクションが増えた気がする。

というようなポジティブなコメントをいただきまして、プロジェクトや組織に少しでも良い影響を与え、ちょっとずつ信頼獲得もできていそうで、良かったです。
新しい組織に入るのは緊張もしますし、プレッシャーもあったので、新参者としてはホッとひと安心です!

これからYATTEIKUこと

今後は、以下のことに特に注力していきたいと思います!

とある新規PJの成功と組織づくり

スケジュールがとてもタイトですが、ユーザーに向けて良い価値が提供できるようになり、技術的にも新しい取り組みや負債の解消にも繋がるプロジェクトです。これをチームの皆さんとともに成功させるために、あらゆる取り組みを行っていきます。

また、直近で少しずつチームの人数を増えてきていて、これからもジョイン予定のメンバーが決まっているという状況で、組織拡大が進んでいます。そんな中でより自己組織化され、成果を出せるチームを一緒に作りたいと思っています。

IPOに向けて

CEOの林から発表しているとおり、スマートキャンプはIPOを目指しています。こちらに向けたシステム関連の課題整理や仕組み化などに取り組んでいきます。泥臭いところを含めて整えるのは好きなので、どんどんやっていきたいと思います。

また、IPOは目指す中では、それのみが目的ではなく、世の中への良い影響(事業成果)を加速させる手段であると認識して、全体を俯瞰して取り組むことを忘れないようにしていきたいです。サービス開発・運用上の成果だけでなく、ビジネス全体の目線をも持って、事業成果にも貢献していきたいと思っています。(そのためにも、まずはドメイン知識などのキャッチアップをがんばらねば!)

まとめ

今回は、マネーフォワードから出向した黒沢が、この2ヶ月半を振り返り、スマートキャンプにジョインしてみての感想や、自分自身が入社当初に意識して行なった取り組みなどを入社エントリとしてご紹介しました。 これからも精進してまいりますので、皆さん!よろしくお願いします!!